今や電子回路やマイクロ・コンピューター(マイコン)なしでは、家電製品、スマホ、防犯機器、自動車、電車、飛行機、電動自転車、自動機械、自動倉庫など、何も動かすことはできません。
そんな電子回路を自分で作ってしまうのが、いわゆる「電子工作」です。秋葉原やAmazon.comなどで電子部品を買って、はんだ付けをしたり、ブレッドボードとジャンパーワイヤーを使って、いとも簡単に日時で何かを管理したり、音楽や音声を自在に再生したり、温湿度や二酸化炭素濃度や電流などを24時間365日にわたって自動的にmicroSDカードに記録したり、防犯装置やタコメーターなどの装置を自作することだってできます。








電子工作に必要な工具
まずは電子工作に必要な工具を用意しましょう。一番必要なのは、はんだごて、こて台、ニッパー、ラジオペンチです。
はんだごて

ハンダごては、電子部品をはんだ付けするのに使います。使い勝手が電子工作における作業性に大きく影響するので、できれば温度が安定しているセラミック・ヒーターのものを使いたいところです。
百均などで売られている550円程度のものは、温度が高くなりすぎて電子部品を壊したり、性能を劣化させたりしますし、コンセントからの漏れ電流で部品を壊す可能性もあるため、あまりお勧めしません。
ニッパー(部品のリード線を切るための工具)
ニッパーは電子部品の足(リード線)を切るため、刃の噛み合わせが良いものを選びます。触れれば、光に透かして握り、隙間のないものを選びます。品質にばらつきがある場合、同じ外見でも噛み合わせの状態が違いますので慎重に選びましょう。




ラジオペンチ
ラジオペンチは、先端が細くなったペンチで、電子部品の足(リード線)を曲げたり矯正(まっすぐに整える)したりするのに使います。また、細かい部品をつかんだりもします。
電子部品の足を掴むことから、先端部にギザギザがないものが良いのですが、あまり多くありません。

上の写真のような百均で売られているものでも使えないことはありませんが、先端部がずれていたり、隙間があいていることもあるので、可能であれば握って確認しましょう。

私は、値段は6千円ほどするのですが、上の写真のようなリード・ストッパーの付いた精密ニッパーを使っています。切った部品の足(リード線)が飛び散らず、挟んだままになるので、そのままプラスチック・ケースの上で開いてリード線の切れ端を基板の配線に有効利用できますし、精密なので切れ味が良く、極端な話、細い糸や爪のささくれも良く切れます。


























電子工作セミナー受講者には、これらの使わなかった部品は1個とかなら差し上げます。さすがに全部とかだと考えます。
携帯電話とかは個人情報が入っていたり、バッテリーが寿命のものもあるので、どうしてもとおっしゃるなら検討します。
試作基板は時々教材として使っているので、基本的に差し上げませんが、セミナーの時に使わせて欲しいとかなら考えます。















