3端子レギュレーター

3端子レギュレーター 電子部品
三端子レギュレータ

 簡単に電圧を下げて一定電圧を出力する安定化電源を集積回路(IC)化した半導体部品で、端子(足)が3本あることから、このように呼ばれている。

電圧を下げて一定電圧を出力する

 必要な定電圧電源回路を内蔵しているため、外付け部品は一般的にコンデンサー2個だけで、コンデンサーは大容量のものをIC化できないため、外付けに必要になる。

入力電圧は出力電圧よりも3V程度高くないと動作しない

 安定化される出力電圧は、3.3V,5V,6V,(8V),9V,12V,15Vなどがあり、入力電圧は9~30V程度のものが多いが、入出力電圧の差は出力電流との掛け算で熱になるため、一般的に放熱が必要になる。

入出力電圧の差と出力電流の掛け算で熱が発生する

 また、入力電圧は、普通は出力電圧よりも3V程度高くないと動作しないが、最近は電圧差が0.5V程度で動作する「低ドロップ」のものもある。

低ドロップのものは発熱と無駄な消費電力を少なくできる

 電圧差は熱になって放熱で失われるため、電力効率は悪く、さらに負荷電流が0でも電力を消費するため、電池で動作させる場合は電源スイッチを付けるか、あるいは「低消費電力」のものを使う。

出力電流が0でも電力は消費する

 3端子レギュレーターは簡単に電圧を下げられるが、発熱が多く、放熱が必要になり、電池動作では電池が早く消耗するため、この欠点を解決したDC-DCコンバーターもある。

入出力電圧差や出力電流が大きい場合はDC-DCコンバーターが有利

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